ディープな衝撃

最近あまりプロ野球中継を観なくなったが、結果は気になるのでスポーツニュースは必ずと言っていいほど見ている。先週の土曜日のスポーツニュースを呆けて見ていたら、とんでもない映像に出くわした。オリックスの平野恵一内野手のプレイだ。見た方も多いと思うが、あれこそ正にプロのプレイ。一つのアウトの重みを恐ろしいほどの衝撃で思い知らせてくれた最高のプレイだった。私は今まで辻発彦という選手が最高のセカンドだと思っていたが、あのプレイで認識を変えた。地元チームであるにも拘らず初めて聞く選手だったが、彼はあの1プレイで私の中のベストセカンドプレイヤーになった。
大怪我を負ってしまったようだが一日も早い復帰を心から祈っている。そして彼が復帰すれば球場に足を運びたいと思っている。
最近涙腺が緩くなった。スポーツニュースにすら泣かされる。

今日は兄貴の三回忌。あれから二年が経ったんだ。一年目の365日はとても早く感じたけど、この365日は450日くらいに感じる中途半端な長さだった。両年ともうるう年ではなく、間違いなく365日だったのだけれど、長さの感じ方は違うものだ。
先日家族で三回忌の法要を行ったとき、甥である兄貴の息子が形見の腕時計をしていた。時を刻むものが受け継がれていく様がとても嬉しかった。そういえば長く兄貴を慕っていたうちの社員に形見である別の腕時計をプレゼントしたのは昨年の今日。奴はベルト交換する金が無いという理由で、未だに一度もその時計をしていない。何て野郎だ。
今日私は何年も前から欲しかった時計を買う。機械式のその時計は表からその一部を見ることができ、正確に時を刻もうとする鼓動が伝わる。私は時計や車にはそれほど頓着が無かったのだが、周りに時計に関する薀蓄を何時間でもしゃべり続ける時計オタクが多く、次第に時計が好きになってきた。法要の際この話をするとおふくろが「やっぱりおじいちゃんに似てきたなぁ」と。祖父は大の時計好きだったらしい。確かに祖父の遺品に時計は多かったが、どれもさほど価値のあるものではなさそうに見えた。おまけに金色のものばかりで、いただいて使おうとは思えなかった。しかし、祖父の腕で時を刻んでいたものだと思えば、今のうちにいただいておいて金が似合う正真正銘のおっさんになってから使わせてもらうことにするか。
私は自分の人生が長いか短いかは知らない。生まれ変わることがあるかどうかも知らない。だから短く生まれ変わりの無いものと思っておいた方が無難だと思い、そのように生きているつもり。
かみさん名義の積立を潰して買う時計で、一年を365日と感じるしっかりと正しい時間を過ごしていきたい。

想像

先日飲みに行ったとき私の向かいに座った女性が今度チーママ(チーって何?)になると言う。人を使う側になる不安を洩らす彼女に偉そうに講釈を垂れてやった。想像力を働かせることが肝要だと。つまり年齢や性別(男性スタッフもいるので)、趣味嗜好、育ちや価値観が違う人の考え方や行動の基準をどれだけ想像できるかで、対応の成否が決まるのではないかと伝えたのだ。偉そうに・・・。
想像と言えば、ニュースで見聞きする事件や事故。その被害者や家族の思いを想像するとき、とても辛い気持ちになる。今朝北朝鮮による拉致被害者の家族がアメリカ下院の公聴会で証言をされたニュースを見た。その時自分の家族や身の回りの人がもし実際に拉致被害を受けていたらと思い、涙が出てきた。もし自分の娘がある日突然姿を消して30年近く経ち、大人になった写真を見せられ、亡くなったという情報と別人の遺骨を渡されたりしたら私は・・・。まさに想像を絶することなのだろうけれど、それをやり遂げ正しく冷静に実際の行動を起こせる人が日本のリーダーであればと強く願う。
小さな組織の話ではあるが、私はそういうリーダーになれるよう頑張る。

マッサージ

少し前疲れを取る睡眠についてのテレビ番組を観ました。それによると寝る前にこめかみを痛くならない程度で10回くらいマッサージすると良いそうです。何でもそこを刺激すると脳の中の疲れを取るよう命令する部分の機能が活発化し、同じ睡眠時間でも疲れの取れ方が改善されるそうです。
それ以来酔っ払ってない日以外実行しているのですが、効果があるように感じます。皆さんにもお薦めです。
ただ私の場合酔っ払ってない日が少ないのが一番の問題です・・・。

模様替え

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昨日から会社の一部で模様替えを行っています。これは決して気分転換のための模様替えではなくて、来週からの組織改編に伴うものなのです。たかだか30人くらいの会社で組織改編とは大層なと言われそうですが、これは大変大切なものです。会社の中で役割が違うそれぞれのグループが有機的にリンクして機能し、全体が一つのチームとして正しく進んでいくために組織作りは最も重要なものだと考えています。また同じ人数でもメンバーが変わったり、それぞれのスキルが上がったり、使うシステムが変わること等によって組織の構成も柔軟に考える必要があります。ジーコ監督も色々なフォーメーションを採用しながら勝利を目指していますよね。
今回の組織改編の最も大きな目的はお客様のニーズの変化に対応するためです。1年と少し前に新設した「営業サポート課」というセクションを大幅増員(と言っても全体で30名ですから・・・)します。私自身もこの度の改編には期待していますが、お客様にもご期待いただきたいと思っています。

新規事業

2年前に死んだ兄貴から以前ある仕事に誘われたことがあった。それは社屋のある六甲アイランドの二期埋め立て工事に関することだった。私は全く畑違いのその仕事に興味も自信も持つことができず、無下に断った。すると兄貴は本業を私に任せて埋め立て事業にのめり込んでいった。それから何年か経ったある日、どこかの大学教授が訪ねてきて埋め立て工事の現場を見たいと言う。そこで何人かの社員と一緒に初めてその現場を見に行った。するとそこには小船でたった一人動き回る兄貴がいた。しばらく皆で作業を見守っていると、その大学教授が「たった一人でしかもワカメだけでここまで埋め立てるとは素晴らしい。こんな素晴らしい仕事を私は見たことがない。」と感動の声を上げた。私はその姿を見て、協力の要請を断ったことへの後悔の念を抱くと同時にその素晴らしい仕事への感動の気持ちで熱いものがこみ上げてきた。何せ近くに生えているワカメだけで埋め立てて陸地を作っているのだから。
こんな夢をみて涙をボロボロ流しながら目覚めた私は相当疲れているのだろうか。夢占いのサイトには「兄がワカメで埋め立てる」は無い。

オムライス

最近2時間ドラマの視聴率ってどうなってるんだろうって、最近2時間ドラマをほとんど観なくなった私が余計な心配をしていた頃に、新聞のテレビ欄に『少しは、恩返しができたかな』という2時間ドラマを見つけた。
泣けた。ひたすら泣けた。涙腺がゆるゆるになってきた私には強烈に入ってきて、体重が減るんじゃないかと思うくらいの涙が出た。そのドラマの中に病院からの帰り母と息子が二人でラーメン屋に行くシーンがあった。私の中学入試2日目を思い出した。試験からの帰り須磨の駅前にあった喫茶店でおふくろと二人でオムライスを食ったことを思い出した。おふくろと二人で外食したのは今のところあの一度だけだと思う。それ程美味かった訳ではなかっただろうが、あのオムライスは強烈に記憶に残っている。
少しは、恩返ししなきゃなぁ。

日本代表

昨日、WBCで日本が優勝した。久しぶりに野球を見て興奮した。準決勝へ進めるかどうかも微妙な状況だったのでなおさら昨日の決勝戦には熱が入った。しかし、私は準決勝の韓国戦は負けてもいいのではないかと思ってしまっていた。というのもこれで日本が勝つことになって韓国の対日感情が悪くなることに繋がるのだとすれば、スポーツくらい負けてもいいのではないかと思っていたからだ。さらにイチローの発言も韓国では悪くとらえられていたようだし、(イチローの大会に対する真摯な姿勢が感動を呼んだことも事実)これで日の丸が焼かれ靖国問題をさらに感情的に悪化させるのだとしたら、両国間にとって野球での日本の勝利は歓迎すべきものではないのではないかと思っていた。しかし、日本の優勝を受けて韓国では日本の勝利を讃える報道がなされたと聞いた時、私のくだらない杞憂を恥じ入った次第。
今から18年程前アメリカの西部を車で旅行している時に、小さな町に泊まることになった。町の名前も覚えていないそこには、ホテルなどあろうはずもなく、ようやく見つけた小さなモーテルにやっと泊まれることになった。そこは日本で言う民宿のような感じで、受付(フロントとは決して呼べない)に推定年齢80歳くらいのおばあさんがいた。部屋の空きを確認し、1泊の料金(20ドルくらいだったと思う)を支払うと、彼女は私にどこから来たのかを尋ねた。私が日本からだと答えると、彼女は日本人に会うのが初めてだと言って、日本について色々質問をしてきた。私がそれらに何とか答えていると、手作りのお菓子をくれ、「想像通り日本人はpoliteだ」と言ってくれた。
もしかするとあのおばあさんにとって私は最初で最後に会った日本人なのかもしれない。そうすると彼女にとっての日本人の印象は私そのものなのかもしれない。そして彼女は日本人に会ったことがない人に対して、私の印象を日本人全体の印象のように伝えるかもしれない。私は日本代表だったのかもしれない。

繁忙期

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今の当社1階の印刷工場です。今は1年で一番忙しい時期で、今日も恐らく日付が変わっても機械は回り続けているでしょう。この写真では忙しさは伝わりにくいかもしれませんが、とにかく最新の印刷機が高速で回転し続けています。
年中こんな調子なら笑いが止まらないでしょうが、そうはいきません。機械の音が聞こえない寂しい日もたくさんあるのです。それにしても忙しいということは大変ありがたいことです。

無知な私

イラチの私はテレビを観ていてもCMになるとすぐチャンネルを変えてしまいます。車の中でFMを聞いていても、気に入らない曲だと局を変えまくり、好きな感じの曲に会えないとCDに変えてしまいます。1ヶ月ほど前の朝FMから聞き覚えのある曲が流れてきて何故か耳に残っていました。その2、3日後そのことを思い出してその局のwebサイトへ行くと、曲名とアーティスト名にたどり着くことができました。便利な世の中ですなぁ。
で、さらにそのアーティストをwebで検索するとその曲が書かれたのが1971年であること、その曲が含まれるアルバムが全世界で2,200万枚も売れたもの凄く有名な名盤であったことが分かりました。さらにそれが全米アルバムチャートで15週間連続ナンバー1、その後何と302週に渡ってチャートインし続けたこと、1971年のグラミー賞のベスト・アルバム賞、最優秀女性ボーカル・パフォーマンス賞、ベスト・シングル賞、ベスト・ソング賞の主要4部門を独占したことも知りました。そんな超が付く有名アーティスト・有名アルバムを38年間も生きてきたのに知らなかったことをとても恥ずかしく残念に思いました。
別にそんな心境ではないのですが、CDを買ってから「It’s Too Late」を200回以上は聞いています。