少し前のことになるが実家でこの弁当箱をもらってきた。
アルマイトっていう素材なんだろうか、冬場は幼稚園のストーブの上で温めてもらっていたことを思い出す。
初恋のけいこちゃんのことや粘土で上手に乗り物を作っていたひろやす君のことも思い出す。
一緒に小学校に進んだのに一家心中でいなくなってしまったやすひろ君、僕が虫に詳しいことを自分のことのように小学校の先生に自慢してくれてたね。
急に寒くなって何故か会社に持ってきているこの弁当箱を手にとってみた。
胸なんだか目頭なんだか鼻の奥なんだかどこだかはっきりしないが、確かにどこかが熱くなった。
おさがりを嫌った私をおふくろはうまくゴマかしたんだな。
「し」に2画足して「け」にしてやがる。
・さすが、母君は武部家のヨメですね。
幼稚園児だった私は分かってて知らんぷりしてやってたんですがね・・・。
「け」に変えたとき、お母さんは喜んだんでしょうね、きっと。
また成長したんだって。
ちょっとジーンとくる話。
弁当で思い出しました。
中学のキャンプのとき、母がお弁当を作ってくれました。
2段重ねの弁当箱。
ワクワクしながら蓋を開けると、2つとも「コメのみ」。。
急いでいたのかもしれないですけど、予想をはるかに超えるイージーミスをした母。
コメしか詰まってない弁当箱を抱え、友達のおかずを漁ったことを思い出しました…(涙
そういえば白飯をおかずに白飯を食える奴がいたな・・・。