2009年6月アーカイブ

先日、Liscio1(リスシオ・ワン)の「商品開発会議」こと「美味いものをみんなで食おう会」を開きました。
出席者は革バカおやじ万年筆バカ(男性)・万年筆バカ(女性)文房具バカ、印刷屋のバカ社長、印刷屋のバカ社員の計6名。

手前味噌ですがLiscio1は本当に万年筆の書き味が素晴らしい紙です。
ペン先の滑りを滑らかなものにしようとすればインクの染み込み・乾きは悪くなる方向になりがちです。インクの染み込みをよくすると滲みやすく裏抜けが起こりやすくなりがちです。ペン先の滑りがよく、インクが早く乾き、滲まず裏抜けしないというのは例えようもないくらい難しいことです。
このあちらを立てればこちらが立たずのようなことを作り手に同時に達成せよという要求はイジメに近いものがありました。しかし我々は紙を作ることについては素人、無茶なことや馬鹿げたことを言っているという自覚が無いので、恥かしげもなく何度も要求を続けることができました。その結果研究系スタッフも製造系スタッフも皆さん本気になってくれとうとう素晴らしいレベルでバランスのとれた紙、奇跡のバランスと呼んでも過言ではないLiscio1という紙ができたのです。

さあ、素晴らしい紙ができたぞと喜んでいたら10数トンという紙が「で、次はどうしてくれるの?」と聞いてくるのです。紙もいつまでも倉庫で寝ていないで早くいい商品になって使ってもらいたいと思っているようです。
そこで文具に関して一家言お持ちの皆さんにお集まりいただき、商品開発の道を一緒に進ませていただこうと企んでいる訳です。

ま、第一回目ということで具体的な話というより今までの経緯と大きな方向性の確認ということに留まった感はありますが、肉・酒の美味さもありいい会になったと思います。今後より具体的な話に移り、世界に通用する商品をこのメンバーで生み出すことができれば素敵なことだと思いますし、可能だと信じています。
でもカウンターで飯食って、カウンターで酒飲んでたらやっぱり会議にはなりません。次回はテーブル席にして会議っぽくしたいものです。

この時間の中で皆さんの持つ「こだわり」、そしてそのこだわりに対する「愛情」に本当に刺激を受けました。私は気が散りやすい性格で「没頭する」「のめりこむ」ということが苦手ですので、羨ましくも思いましたし格好いいと憧れの気持ちも持ちました。
これから私はこういう方々の間に入って調整をしたり、人やモノのマッチングをして、その交流や情報交換の中からモノ作りをしていきたいと思っています。そこで私の個性を生かすことができればと思っています。

神戸から発信される情報やモノにご注目ください。

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