2010年3月アーカイブ

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ミュージックプレイヤーはいいね。
CDからもネットからダウンロードしたものも混在できるし、プレイリストに分けて同じ曲でも気分によって他のジャンルの曲と組み合わせたりできるので、同じ曲を色々な角度からカテゴライズできるのは本当に素晴らしい。

レコードとカセットテープの時代もよかったね。
この曲から何秒くらい早送りするとあの曲が聞けるとか、この曲のちょうど裏面はあの曲とかアルバムの曲順等も覚えたし技術も必要だった。その後頭出しの機能やオートリバース機能が出てきてその技術も不要になってしまったが・・・。

レコードを何枚も並べて自分のベスト版を作った。これは大変根気も時間も必要な作業だったが、とても楽しかった。しかし欲張って90分テープにしたもんだからデッキに巻きついてしまったとか、そんなのに限って高いメタルテープだったりとか・・・。(このあたりは30歳代以下の人には理解できないかもしれない。)

レコードからCD、カセットテープからMD、今ではメディアがなくミュージックコンテンツを直接プレイヤーにダウンロードする時代。そう考えるとメディアっていうのはプレイヤーの登場や流行に左右されるものなんだと改めて考えさせられる。
でもレコードにしてもCDにしてもジャケットのデザインや内容も味わい深いものがあるし、メディアそのものの存在感やそれを傷つけないように扱う愛情も音を楽しむことの一つだと思うのは古い考え方なのだろうか。

我々が扱う文字や画像情報も変化していくメディアに表現できるよう努力してきた。メディアはFD、MO、CD、DVDと変化し、その都度適切な様々なファイルフォーマットで表現できるように。
そして現在では音楽と同じようにサーバに加工したデータを格納し、PCや携帯電話などのプレイヤーで閲覧してもらうようになった。つまりメディアがどんどん排除されていっているのだ。

しかし紙への印刷だけは特別だ。印刷会社を経営する者だから言うのではない。もう一度言う、紙への印刷だけは特別だ。なぜなら印刷物はコンテンツとプレイヤーが一体となっているのである。
サーバに格納されたPDFファイルもCDに書き込まれたHTMLファイルもDVDに書き込まれたMPEGファイルもプレイヤー無しに見ることはできない。単なるコンテンツである。しかも現時点においてそれらは電気というエネルギーを必要とする。しかし印刷物はそのものだけで情報を得ることができる。しかも電気というエネルギーも必要としない。
迫りくる電子書籍の時代も大いに結構。しかし紙媒体の良さも同時に見直されるのではないだろうか。長期間にわたって保存された実績を持つメディアでもあるのだし。

それにしてもやっぱりミュージックプレイヤーはいいね。
今朝出勤途上で聞いてきたのは「funeral」と名付けたプレイリストの曲たち。これらは私の葬儀でかけてもらう曲を集めたもの。これがなかなかいい。
皆さん私より長生きして聞きに来てください。

先日終わったバンクーバーオリンピック。全体的に盛り上がりに欠けた感があったのだが、女子のフィギュアスケートはかなり盛り上がったと思う。
素晴らしい結果だと私は思ったが、銀メダルの選手の目に光る涙と悔しさを表すコメントには本当に感心させられた。自分の力の全てを発揮できなかったことを悔しがっているのだ。プレッシャーの中での演技が終わり達成感に浸りきってもいいと思える時なのに。

最高難度の技に挑戦すべきという男子銀メダリストのコメントもあったが、現在の採点基準においては女子の金と銀の得点差は妥当だとする意見が正しいようである。
金メダル韓国選手、銀メダル日本選手。

ちょうどその頃日本の自動車メーカーがリコール等の問題で世界を騒がせていたが、薄型テレビの世界シェア2位に韓国メーカーが追いついたというニュースもあった。追いつかれたのは日本メーカー。因みに1位も韓国メーカー。
金メダル韓国企業、銀メダル日本企業・韓国企業。

「Made in Japan」は「良品」の証だったはず。その神話は我々の世代がしっかり守らなければならないのではないだろうか。

最近我人祥太のように憂いを感じてばかりだが、銀メダルに満足せず金メダルに向かう彼女を見習って前向きにいこう。

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