先週、刷師と呼ばれる印刷人に講演に来てもらった。カリスマとかマイスターではなく、伝説の刷師と呼ぶにふさわしい人だろう。
京都のその師とは数年前に初めて会わせてもらったが、70歳を超えているとは思えない力強さ・情熱にあっという間に圧倒されつつ魅了され、年に数回程度だが会える機会を楽しみにしていた。
今回念願叶い当社社員に直接話してもらえる時間を作ってもらい、印刷人としての心構えを説いてもらった。
技術的なことも詳しく解説してもらったが、同時に印刷に対する愛情や仕事に対する姿勢を熱く語っていただいた。
印刷セクションの社員だけでなく全社員の心に響いたことは間違いない。
講演中は時折冗談も交え楽しい雰囲気だったが、現場で印刷機を前にした途端目の色が変わり、もう1つ上のスイッチが入った。さすが。
そう言えば名古屋の印刷先生のことを「印刷バカ」と呼んでいたことを思い出した。敬意を表しているつもりだが、「伝説の刷師」に比するといささか失礼か。今後は京都の「伝説の刷師」に対して名古屋の「印刷マイスター」と呼ぶことにしよう。
設備も更新し、印刷人の魂も注入してもらったので、これからが大変楽しみになってきた。
まだ奥の方ではあるが、社員の目に輝きが増してきたことを私は見逃さない。