あの日から13年が経った。
最近同業のご兄弟でうまく商売をやっておられる複数の会社とお付き合いさせていただいている。
その方々と話をしているとふと兄貴が生きていればどうなっていたか考えてしまう。
表裏・硬軟をうまく役割分担されている方々を見ているときっと私は裏・硬を担当していて、「専務」か「常務」と呼ばれていたんだろうと想像する。
でもそれはそちらの方がよかったと嘆いているのではなく、単純に想像しているだけで、今の状態でのベストは尽くしている。
我々が文具等商品開発を始めて6年が経つ。
これは「いいモノを作りたい」という製造業者の本能を刺激しつつ、印刷・システム・商品開発のすべての事業において社全体で価値あるモノ作りをし、不毛な価格競争で社員・協力会社の皆さんを不幸にしないために始めたものである。
しかしながら実際は安値を前面に押し出す同業者に苦しめられ印刷事業は苦戦を強いられている。
もちろん低価格というものも不可欠なサービスではあるが、不毛な価格競争で幸せになっている人をあまり見かけない。
何とかこの状況を打破するためにも我々は価値競争において生き残らなければならないと覚悟を決めている。
あれからまた1年が経った。
何を書いたのか読み返してみたら、一年前の今日もmonoマガジンに取り上げていただいていた。
今年も5月2日発売の号に取り上げていただいたことに縁を感じる。
代表取締役就任14年目も印刷事業・システム開発事業・文具等商品開発事業の三本柱でモノ作りの本質に迫っていきたいと思う。