今日は当社創業者である祖父の36回目の命日。
じいさんは38歳の時に起業し、78歳で亡くなるまで40年間社長を務めた。
小学生の頃からおじいちゃんにはとても可愛がってもらった。
切手を買ってもらったり、トンカツ屋さんをハシゴしたり。
関西学院中学部の入学試験に合格すると、お祝いにたらふく食べさせてくれた寿司のせいで、おじいちゃんの財布を空にしてしまった。それなのに、馴染みの本屋さんの店長にお金を借りてまでプレゼントを買ってくれた。僕と別れた直後に公衆電話からおふくろに苦情の電話を入れているが。
大学生になると庶民的な全国チェーンの居酒屋に連れて行ってくれ、よく飲ませてくれた。二人で5,000円に届くことはなかった。
色々買ってくれたり、飲み食いさせてくれたが、とうとう最後まで現金は1円ももらったことがない。
私は36歳で社長になり、20年務めている。じいさんの半分の長さだが、兄貴の6ヶ月はもちろん、親父の15年より長く務めている。